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曇天ガエシとモコモコ頭

梅棒さんの曇天ガエシを観てまいりました。中野で2回、新国立劇場で2回、計4回です。4回とも泣きました。観るたびにそれぞれのキャラクターとその心情への理解が深まり、より感動するグッドスパイラルです。あと2回くらいは観たかったです。できれば週一か二週に一回のペースであと2か月くらい観たかったです。サイバーパンクや和の派手さがうまく取り入れられた衣装や舞台装置はかなり好みで、あのデザインを活かしたグッズが欲しいと私の中の無限課金隊が叫んでいました。ストーリーは割と王道の少年漫画かなと感じました。大好物です。鋼の錬金術師を少し思い出しました。感動のすべてを言葉にしようとすると纏まらないので、いくつかだけ書きますが、音くり寿さんの圧倒される歌と演技はすばらしかったです。Uの曲中で1人ずつ順に踊る悪役が現れるシーンは照明の演出だとわかっていても不気味かっこよくゾクゾクしました。蓄光素材なのかブラックライトなのかわかりませんが、それをうまく使ったマサゴの必殺技的なものも気味悪さがスパイスになりすごく素敵でした。終盤の各キャラクターたちがそれぞれの想いに突き動かされて必死になっている連続するシーンでは自然と涙が出てしまいました。マサゴ登場のスターマインや独創ファンタジスタ、書ききれません。映画化してほしいし、初回限定盤ブルーレイにイエモンの羽織とかつけてほしい。観に行くし、買います。

すっかり世界観に浸りながらの帰りの新幹線で隣の列に座っていた男の子が私の頭を指して「ママ見て―、頭モコモコ」と言ってました。お母さん慌てて男の子の気をそらそうとするも男の子はそれを察して、「コアラのあたまー」とニコニコで言います。まもなく終点那須塩原―のアナウンスにお母さんここだとばかりに男の子を連れてドアのほうへ移動しました。窓に映るその顛末をみて、私はマスクのしたでニコニコでした。おっさんなので髪触ってみるーとかちょっと言いにくい昨今なので自嘲しました。良い日でした。